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注文住宅の価格は、デザインや土地の広さなど以外に、その土地の相場にも大きく左右されます。そのため、注文住宅を建てる際には建物の価格だけでなく注文住宅を建てる土地の相場を知っておく必要があります。ここでは、京都で注文住宅を建てたい人に向けて、注文住宅の相場を紹介していきます。
「住宅金融支援機構」の公式ホームページの情報によれば、2020年度の京都の123件の注文住宅価格の平均相場は、3535.4万円となっています。また、1か月当たり予定の返済額の平均は94.6千円、総返済負担率は20.9%となっています。
参照元:住宅金融支援機構(https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html)
京都の土地価格相場を、区・郡ごとに見ていきましょう。
「土地代データ」の公式ホームページにおける2021年8月27日時点のデータによれば、京都府内でもっとも土地相場が高いのは京都市下京区で、地価平均は116万2666円/m2となっています。逆にもっとも安いのは伊根町で、7320円/m2です。
参照元:土地代データ(https://tochidai.info/kyoto/)
一口に家を建てるための予算と言っても、その内訳はさまざまです。ここでは、その主な内訳である土地代、建築費、諸費用について解説していきましょう。
土地を購入する際に必要になる土地代は、さらに、手付金、購入物件の残代金、購入諸費用となります。手付金は物件価格の5%~10%となるのが一般的です。購入物件の残代金は、物件価格から手付金、住宅ローン借入金を引いた金額となります。購入諸費用は「土地代金+家の工事費用」の5%~10%が目安です。
これらの費用は、土地の条件や工事内容、住宅ローンの形式などによって変動します。注文住宅の建設スケジュールや資金計画に不安がある場合は、工務店やハウスメーカーに相談してみるのがいいでしょう。
参照元:山城地所(https://yamashiro-jisho.jp/useful/useful1/4252/)
参照元:ワイズホーム(https://www.ys-home01.co.jp/new-built-cost.html)
家の建築に直接かかる費用は、さらに工事契約時、着工時、上棟時、そして引き渡し前にかかる費用に分けられます。工事契約時にかかる費用は工事契約金・建築確認申請費です。着工時にかかるのは着工金・地鎮祭費用となります。上棟時にかかる費用は中間金・上棟式費用です。そして、引き渡し前にかかる費用は建築費の残代金・建物の登記費用などとなります。ほかにも、地盤に不安がある場合には見積もりの際に地盤調査費用が追加されることもあるので、事前にどんな費用がかかるのかをしっかり把握しておくことが大切です。
上記以外の費用としては、事務手数料・保証料・火災保険料などに代表される住宅ローンの借り入れ費用があります。また、ローンの形態によってはつなぎ融資が必要になることもあるので注意しましょう。これに加えて、各種税金などの清算金が諸費用の主な内容です。
かけられる予算が違えば、建てられる家も当然かわってきます。ここでは、予算を1,000万円台、2,000万円台、3,000万円台に区切って、予算の違いによって建てられる家がどのように変わってくるかを見ていきましょう。
1,000万円台の注文住宅は、シンプルな外観や間取りでコストを抑えた家となります。小予算を抑えて住宅を建てたいというコスト重視の人に適した価格帯だと言えるでしょう。
建築費は家のデザインに大きく左右されます。複雑なデザインになるほど建築費も大きくなるので、1,000万円台の注文住宅は必然的にシンプルなデザインになるのです。また、間取りや素材も同じくシンプルなものになります。予算を抑えるためには漆喰や無垢材を多用するのは難しいですが、シンプルな空間だからこそどんな家具も合わせやすかったり、簡単に模様替えができるといったメリットもあるのです。
2,000万円台の注文住宅は、予算配分のメリハリで夢が叶えられる家となります。家全体に大きく予算をかけるのは難しいですが、限られた予算を自分がこだわりたいところにうまく配分することで個性を出すことができるでしょう。
たとえば、外装は安価なものにする代わりに内装にお金をかけたり、こだわりたい一部分だけに無垢材を使用するといったような工夫次第で、こだわりたい部分を実現できます。また、システムバスなどの一部の設備のグレードを上げるというような予算のかけ方もできます。
3,000万円台になると、予算的にもかなり余裕が出てくるので実現したいことを叶えやすくなります。さらに、3,000万円前半の予算なら平均的なグレードと広さの家を、後半なら平均的な住宅よりも建築資材のグレードアップや家のサイズの拡大が可能となるでしょう。すべての希望を実現するのは難しいとしても、デザインや間取り、素材などのかなりの部分を導入できるでしょう。
参照元:ライフルホームズ(https://www.homes.co.jp/cont/buy_kodate/buy_kodate_00283/)
限りある予算を有効に使うためには、予算の無駄遣いは避けたいものです。ここでは、建築費用を抑えるためのポイントを列挙してみました。これらのポイントに気をつけて、予算を有効に使った家造りに挑戦しましょう。
住宅のすべての階の面積を合計した数値が延床面積です。この延床面積が大きければ大きいほど建築費用がかかるので、うまく延床面積を抑えることが建築費用を抑えるためには大切です。通常、見積もり上では延床面積×価格=建築費用となっていることが多いので、まずは延床面積をチェックしてみるのがいいでしょう。
同じ坪数でも、30坪の平屋建てより15坪の2階建てのほうが建築費は安くなります。また、建物の形状は正方形に近いシンプルなデザインのほうが低コストです。
間仕切りが多いとその分部屋数も多くなり、建築費用が膨らんでしまいます。そのため、間仕切りはなるべく取り除いて間取りをシンプルにすることが建築費用の削減につながるのです。間仕切りを取り除くことは、将来的な間取りの変更のしやすさにもつながります。
一口に注文住宅の費用と言っても、その内訳は土地代、建築費、諸費用とさまざまです。また、注文住宅はかけられる予算によってどんな家を建てられるかが変わってきます。ただ単に費用を抑えようとするのではなく、自分がどんな家を建てたいかをしっかり把握したうえで予算計画を立てていくようにしましょう。
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ロイヤル住建 | 一条工務店 | 敷島建設 | 小林工務店 | |
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公式HP |
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※2020年8月時点の調査をもとに作成しています。坪単価は、独自調査によるものです。住宅や土地、エリアによって異なりますのでご了承ください。