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長く安心・安全に暮らすために、しっかり考えておきたいのが家の災害対策です。災害リスクが低い立地を選ぶのはもちろん、災害に強い間取りや設備を取り入れる必要があります。このページでは、家を建てる時に押さえておきたい災害対策を解説します。
一見すると災害が少ないように思える京都府ですが、過去には豪雨や台風、地震などによる災害被害が発生しています。特に水害に関しては、しっかり備えておくべきでしょう。
2018年に発生した7月豪雨(西日本豪雨)では、府内で死者・負傷者12名を出し、2,400戸以上の家屋が被害を受けました。同災害は、広島・岡山・愛媛の3県に被害が集中していますが、京都府の被害も決して小さくありません。
また、1995年に起きた阪神・淡路大震災では、死者・負傷者50名、家屋被害2,750戸を記録しています。
参照元:京都府公式HP(https://www.pref.kyoto.jp/sabo/1172737395823.html)
こうした災害に備えるなら、家の設計段階から備える必要があります。
住まいを災害から守るためには、家を建てる立地に注意しましょう。地震と水害それぞれの観点から、立地をしっかりとチェックすることが求められます。
地震に備えるには、主に地盤の強度を確認する必要があります。一般的に沼地や埋立地は土が柔らかく、地盤が弱いとされています。また、低地も地盤が弱い場合があるので注意しましょう。
水害に備えるためには、付近に海や河川がないか確認することが重要です。しかし、現在はゲリラ豪雨や集中豪雨が起こりやすくなっており、河川から遠い場所でも冠水する危険があります。ハザードマップを確認し、水害のリスクを評価してみましょう。
住まいの構造も重要です。木造やS造、RC造などさまざまな種類がありますが、構造部の種類・工法によって耐震性が変わります。また、基礎は布基礎やベタ基礎が主流ですが、地震に強いのはベタ基礎とされています。
間取りや設備も考慮しましょう。災害発生後、ライフラインが復旧するまでの生活に影響します。停電時にも使える蓄電池システムや、断水に備えられる貯水タンクなどの設置も検討してみるとよいでしょう。
地震に強い家をつくるためには、住宅の耐震性能を高める必要があります。一つの目安となるのが耐震等級で、1~3のうち耐震等級3が最高ランクとなっています。大きな揺れにも備えるなら、耐震等級3・耐震等級3相当を基準に家づくりを進めるとよいでしょう。地震に強い構造を採用するのはもちろん、制震・免震装置を取り入れる方法もあります。
また、地盤改良工事をしたり、基礎部分をベタ基礎にしたりするのもおすすめです。地盤・基礎を強固にすることで、より地震に備えた住まいが完成します。
豪雨などの水害に備えるなら、浸水による被害を抑えること意識した家づくりが求められます。特に床上浸水が起こりにくい構造を目指すべきでしょう。
例えば、敷地そのものをかさ上げすれば、雨水が床上まで達しづらくなります。あえてリビングやキッチンなど生活スペースを2階にするなど、浸水時のことを考えた間取りもおすすめです。
台風に強い家を目指すなら、強化複層ガラスなど、防災性能がしっかりしたガラスを導入するとよいでしょう。雨戸も台風への備えになりますが、不安がある方は、防災・防犯シャッターも検討の余地があります。
他にも、屋根材に防災瓦や、衝撃に強い外壁材を採用するのも一手です。暴風による屋根材の飛散や落下、飛来物からの衝撃などに備えられます。
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※2020年8月時点の調査をもとに作成しています。坪単価は、独自調査によるものです。住宅や土地、エリアによって異なりますのでご了承ください。